前回に引き続き、「The 7 habits of highly effective people」を読んだ感想を書く。
今回は、Part 2の「Private Victory」に関して感想を書く。
Private Victoryとは、シンプルに「個人としてどう生きるか?」であり、以下の3つのHabitsに対応する:
- Habit 1: Be proactive
- Habit 2: Begin with the End in Mind
- Habit 3: Put first things first
以下に、それぞれのポイントと所感を記載する:
Habit 1: Be proactive
生き物は、何かの刺激を受けてから、反応を返す。 ここで、「何かの刺激を受けた後に、何らかのInitiativeを取って、反応を返す」ということができるかがポイントになる。
例えば、動物は、何かの刺激を受けた際に、本能の赴くまま反応を返す。 人間もそのような反応を返しがちだが、あるべき姿は、「意志を持って、Initiativeを取って、反応を選択すること」である。
要は、Reactiveな反応ではなく、Proactiveな反応をすべき
なお、Proactiveなヒトは、Circle of Influenceの中で努力することにFocusする
ある残念な事件に出くわした時に、いかに立ち直るか、前向きに生きるか、ということかなと思う。
例えば、チームメンバーの1人が転職するとなった時に、もちろん、気分は落ち込む。この「気分が落ち込む」というのがReactiveな反応だと思う。
ただ、その後で、いかにProactiveに対応するかが重要なのだと思う。
例えば、
- これまでのチームマネジメントを振り返り、そのチームメンバーに対して、原理原則に基づいて行動できていたかを振り返る
- 行動できていれば、OK。行動できていなければ、過ちを認識して、修正する
- プラスアルファで、チームに残るインセンティブを強くするために、どういうチームであるべきか、何が必要かを考え、アクションを行う
- 金銭面の待遇など、自分のCircle of Influenceの外の問題であれば、諦める
- チームとしてのVision、やりがい、成長する機会であれば、Circle of Influenceの中であり、もっと頑張る
といったところかなと。
「言うは易し、行うは難し」だが、こういうマインドを持つことは大事だなと思う。
Circle of Influenceを広げるべき
すなわち、「環境・状況に対して、自身の反応を選択する」という点に加えて、環境・状況を変えていくことで、Circle of Influenceを広げていくことができる
その場合にInside Outで行う。自分自身に働きかけることで、環境・状況を変えていく。
確かにそうだなと思う。
自分の役職よりも、一段高い役職を意識して、アクションを起こし続けると、自分が貢献できる範囲が少しずつ増えていき、結果として、成果を出すことができる、という感覚があるが、まさにこういうことなのかなと思った。
この「一段高い」、「自分自身に働きかけていく」という部分が、いわゆる、「Growth Mindsetで」とか、「Get out of your comfort zone!」とかって話かなと思う。
また、社内の兼務(例えば、R&Dのチームのリーダーが、事業部門のチームのリーダーを兼務するなど)はこのCircle of Influenceを広げるのを助ける、という意味があるのかなと少し思った。
Actionsは選べるが、結果(Consequences)は選べない。 結果がうまくいかなかった場合は、過ちを認め、正し、そして、学ぶ。 自分、及び、他人にコミットし、その小さなコミットメントを守り続けることが大事。
信じてやり続けろ、ということかなと思う。 で、信じてやり続けるためには、やはり原理原則が大事、ということかなと思った。
Habit 2: Begin with the End in Mind
人生の最終目的を心の中に持つ 自分のお葬式に知り合いが集まったときに、自分について何を話すかをイメージする
建築でも、旅行でも、まず設計図/旅程表があって、実際の作業(建築/旅行)が行われる。 この前工程(設計図/旅程表を作成する)が、「人生の最終目的を心の中に持つ」に対応する。
油断すると、他人が決めたScriptsに影響されてしまうため、自分自身の原理原則に基づくべき
人生の最終目的を心の中に持つためには、右脳を使う必要がある
正直、普段、あまりこういったことは考えないなと思う。 他の人は考えているのだろうか。面と向かって話すのは恥ずかしいので、他の人には話さないだけなのだろうか。
と言いつつ、2019年〜2020年にビジネススクールで勉強していた際は、あの手この手で、こういったReflectionを行う課題が出され、いろいろ考えたなと振り返ってみて思う。貴重な時間だった…
自分自身のMission Statementを書く
Mission Statementは、Deep introspection、Careful analysis、thoughtful expressionに基づき、何度も何度も書き直しながら、書かなければならない。
実は、この本を読んだのは数ヶ月前で、その時はMission Statementを書かなかった。
今回、試しに書いてみた(と言っても、10分もかからなかったが)。
半年後に読み返してみようと思う。
Leadershipは、正しい壁に梯子をかける行為であり、Managementは、その梯子を効率的に登る行為である。
Effectivenessは、どの壁に梯子をかけるかに依存する。
Leaderは、どの壁に梯子をかけるかに取り組む必要がある
どの方向性に進むかを決める
文化を醸成する
問題を深く分析する
新しい機会をとらえる
↑ チームリーダーがやるべきことが「ぴしっ」とまとめられている気がする。
Habit 3: Put First Things First
Quadrant II (Not urgent, but important) を最初にやる
Quadrant II を実行するには、よりInitiativeとProactivityが必要である
Problem-mindedの人はQuadrant Iに囚われ、Opportunity-mindedの人はQuadrant IIにしっかり時間を使いP/ PC balanceを維持する。
Quadrant III/ IVに対して「No」と言う勇気が必要である。
言われてみれば当たり前の話だが、この本を読んで、「あ〜、こういう考えは大切だな」と思った。
また、「Habit 1, Habit 2がしっかりしているからこそ、何が大事かがわかる」というのもまさにその通りだなと思う。
繰り返しになってしまうが、よくできた本である…
1週間で考える。日曜の夜に計画を立てる。
1週間の役割を考える
1週間のゴールを書く
1週間の計画を立てる
上記1週間の計画に基づきつつ、毎日を微調整する
1週間がちょうどいいらしい。 早速、しばらく試してみようと思う。
人との関係は、Efficiencyを求めてはいけない。Effectivenessを求める。
ものとの関係は、Efficiencyを求める。
なるほどな、と思った。 また、「人との関係にEfficiencyを求める人が多そうだな」とも思う。 この文章を読んでいて、「きっと1on1はこの人との関係にEffectivenessを求める営みなのだな」と思った。
「任せ方」
Desired results: 任せた場合のDesired resultsを明確にする
Guidelines: やり方を教えるが、細かすぎてはいけない。(細かすぎると、Gofer delegationになる)
Resources: 必要なリソースは提供する
Accountability: 評価の基準を明確にする
Consequences: 良い評価 or 悪い評価の後に何が起きるか(昇進など)を明確にする
「任せ方」が簡潔にまとまっているなと思う。
感覚的に「任せる」といった場合に、ただの「放ったらかし」になりがちなため、いい感じの仕組みが必要だなとは思う。
と言いつつ、難しいけど…
何となくだが、今の仕事では、「自分の専門と少しずれている」、「技術の進歩が速すぎる」という2点から、
- Desired results: 何となくわかるが、現実的なDesired resultsを明確に提示できていないかもしれない
- Guidelines: やり方がわからない場合がある
- Resources: お金以外の必要なリソースがわからない場合がある
- Accountability: よくわからない
- Consequences: よくわからない
というケースが多い気がする。
シンプルな解決策は、上記をわかる人を味方にする、ということかなとは思うが。