Fool on a hill

読んだ本やら、趣味の話やらを徒然なるままに書いていきます。

「教えないスキル ビジャレアルに学ぶ7つの人材育成術」を読んで

今日は、雨でどこにも行けなかったので、佐伯夕利子さんの「教えないスキル ビジャレアルに学ぶ7つの人材育成術」という本を読んでみた。

サッカーチームにおいても、教育現場においても、職場においても大事なことが書かれているなと思う。

その中でも、特に心に残った以下の2点について記載したい:

一人ひとりのコーチングを記録し、Reflectionを行う

端的に言うと、

  • 1人ひとりのコーチングをつぶさに撮影し、記録した。
  • そして、各コーチがその記録したものを振り返り、内省した。
  • メンタルコーチは、「こうするとよくないよ」とか「こうするべきだよ」といったアドバイスは一切しない。ただ、コーチが自ら気づけるよう導いた。

ということを行ったらしい。

これは、できる/できないはあるにせよ、大事な営みだなと思う。

やはりMeasurements/可視化は非常に重要で、それができないからこそ、人は変われない、ということかと思う。

自分の職場でも、できるなら実践したいなと思った。 (なかなか簡単に「撮影しましょう」とはならないので、難しいが。)

また、日本の教育現場でも、先生の教え方を変革するなら、まずは撮影して可視化し、先生自らが振り返る、という営みが有効なのだろうと思った。

サッカーと異なり、撮影時間が長くなるため、振り返りにも時間がかかりそうだが、そこは機械学習等を用いて、振り返るべきシーンを取り出して、振り返りやすくするのだろうと思う。

「言葉」のイメージを丁寧に合わせる

言葉はアクションを生む。アクションはパフォーマンスを生む。だからこそ、注意深く言語化する必要がある

という思想のもと、先頭の「言葉」のイメージを丁寧に合わせる必要がある、とのこと。

これも大事だなと思った。

例えば、「DevOpsをやろう!」となった場合に、その「DevOps」の言葉のイメージが合わないまま話してしまうことが多いなと思う。

※ DevOpsは一例で何でもいいが。

だからこそ、その言葉のイメージを合わせるための営みが重要だなと思う。

「ヒトは知っているものしか見ようとしない」

という記載もあったが、まさにその通りで、ヒトは、言語化されていないものは理解しようとしないので、DevOpsの言葉のイメージが共有されないまま「DevOpsをやろう!」と言っても、何も伝わらないのかなと思った。