「パラコンシステントワールド」を読んで
澤田純の「パラコンシステントワールド」という本を読んだ。
この本の言いたいことは、ざっくり言うと、
- それぞれの生き物は主観的な知覚世界(環世界)に生きており、無数の環世界が存在する。すなわち、多様性のある世界である
- そして、この世界の住人は、その無数の環世界をそのまま受け止めることで、相互に尊重し合うコミュニケーションを行うべき
- 一方、この世界は以下のような矛盾する2つの仕組みで成り立っている:
- そして、この矛盾を受け止めるには「あいだ」が重要である。「あいだ」とは、例えば、縁側のようなものであり、「どちらか」ではなく、「どちらでもある」という場所である
- すなわち、二律背反するような事柄に対し、そこに内包される様々な矛盾を許容しつつも双方をつなぐことが大事である(そのような「どちらでもある世界」がパラコンシステントワールドである)
- そのような世界を実現するためには、倫理(余白のある道徳)や哲学としての利他の心、棲み分けが重要となる
- 具体的には、全体の中の私を意識すべきであり、互いに信頼しあい、あえて騙される関係性を築く必要がある
という感じである。
「なるほど〜」と思った。
(ここまでしっかりと整理して本にするのはすごいな〜と純粋に思う)