ダイバーシティについて
先日、村木厚子さんの講演を聞いた。ダイバーシティについていろいろな切り口でお話をしていただき、とても勉強になった。
以下に「へ~」と思ったことを書き留めたい。
『風土は「風」の人と「土」の人が創る』
その講演の中で『風土は「風」の人と「土」の人が創る』という言葉を聞いた。
新しい風土(文化)を創る時に、新しい人(風の人)だけでは駄目である。もともとそこにいる人(土の人)がいるからこそ新しい風土ができるという意味だそうである。
なんかいい言葉だな~と思った
「めねぎのうえんのガ・ガ・ガーン」
これは、ユニバーサル農園「京丸園」の取り組みについての絵本のタイトルである。この絵本をすぐにAmazonで買って読んでみたが、とてもいい絵本だった。
この農園では、障害のある人を雇用したところ、障害のある人でも働けるような職場になっていき、結果として、その農園が大きく成長したという話である。
障害に限らず、女性の登用についても、最初は苦労するが、そこを乗り越えた時に価値が生まれる、ということを実例を交えながら話されていた。
この「乗り越える」というのは、チームでもそうだなと思う。お互いの違うところを理解し、尊重した後に、強いチームができる、ということかと。
普遍的な制度設計が重要
「女性が働きやすいような職場に」という意味では、「育休」とか、「子育てのための○○」とか、特別な制度はあまり効果がなく、むしろより普遍的な制度を設計することが大事という話であった。
例えば、「全員が朝方勤務(7時半開始の16時終業)にする」といった施策や、「全員が休みを取る」といった職場環境が良い、ということだった。
これは、「子育ての」といった限定がつくと、「自分だけが特別扱いされている」という意識が働くため、あまり上手く機能しないということらしい。
言われてみると当たり前の話だが、いざそういう制度を設計しようと思うと、そういう意識が働かないので、こういう話を聞くのは大事だな~と思った。