「GRIT」を読んだ感想
Angela Duckworthの「GRIT」という本を読んだ。
一言で言うと、
- 偉業を成し遂げる人、成功する人は、やり続けることができる人、やり抜くことができる人である
- 具体的には、Perseverance/ 忍耐(何度でも立ち上がり、ハードワークする)とPassion/ 情熱(深いところまで自分が何をやりたいかを理解している)を持つ人が成功する
というお話である。
自分自身や周りの人を見ていても、確かにな~、なるほどな~と思うところが多い本だった。
歳を取ると、ついつい妥協しがちなところはあるので、改めてGrittyに生きていきたいなと思った…
以下、もう少し細かい部分に関して、備忘録も兼ねて記載しておく:
才能について
- 才能がある/ないと成功する/しないに相関はない
- ある意味、誰でも才能は持っている
- 才能がないと思っているのは、自分自身の中で勝手にそう思い込んでいるだけな場合が多い
- 「○○さんは天才だよね。才能があるよね」と考えるのは、そう考えることで、自分自身は努力しても無駄だと思い込みたいだけである(サボりたいだけである)
- その○○さんは、確実に凄まじい努力をしている
この「○○さんはすごいよね」という気持ちは誰しもが持つと思うが、気をつけないといけないと思った。
GRITになるために
- Step 1: 興味(Interest)を持つ
- ある瞬間に自分の人生でやるべきことが見つかるわけではない
- むしろ、いろいろなことをやりながら、自分が情熱を持って頑張れるものに出会うのが一般的
- 退屈なことは自覚できるが、興味のあることは自覚しづらい。だからこそ、しつこく自問自答すべき
- 情熱は、長い時間をかけて、育むものである
- 自主的に決めていくことが大事
- Step 2: 何度も練習する(Practice)
「Kaizen」をし続けることが大事。
毎日ランニングをしていても、偉大なRunnerにはなれない
毎日ランニングをする際に、ストレッチゴールを決めて、そのゴールをクリアするように頑張る。改善点を見つけ、それを修正することで、偉大なRunnerになることができる(Deliberate Learning)
赤子のように学ぶ。Growth Mindsetで学ぶ。Fixed Mindsetを捨て去る。
- Step 3: 目的(Purpose)を持つ
他の誰かの幸せのために頑張る、努力する
レンガを積む人の考えとして、次のいずれかで見える世界は変わる
#1: レンガを積む
#2: 教会を立てる
#3: 神の住む場所を造る
自分の仕事がいかに社会に役立っているかを振り返る
Purposeを持って活動している人(Role Model)に出会う
- 全てのStepsで希望(Hope)を持つ
Growth Mindsetを持つ
若い時に困難を経験し、かつ、それを克服する経験を持つと、脳は「大丈夫、できる」と思うようになる
自分自身もそうだが、自分の子どもにとって非常に重要な考え方だなと思った。
親として良かれと思ったことが、自主性やGrowth Mindsetを育むこととは逆の方向に作用することがありそうだなと改めて思うので、気をつけたい…
一度、始めたことを辞めるべきか否か、いつ辞めるのか
- Grittyな人、偉業を成し遂げる人は、階層化されたGoal/ 目標を持っている
- よりHigh levelなGoalについては、ブレない
- 一方で、Low levelなGoalについては、ブレてもよい。変えてもよい
「会社を辞める/辞めない」、「一度、始めたことを辞める/辞めない」など、悩ましい部分があるので、こういう考え方は大事だな~と思う。
子育てについて
Wise parenting (Supportive and Demanding) であるべき
そうは言っても子育てって難しいな~と思う。