Fool on a hill

読んだ本やら、趣味の話やらを徒然なるままに書いていきます。

主体性をもって仕事をすることについて

先日、チームの若手と話していたら、

上の人から「この仕事はあなたが自由にやっていいよ」と言われると主体性をもってやることができる。

一方、今のチームは、そういう明確な役割分担がない中、「主体性をもってやってほしい」と言われていて、少しやりにくさを感じる

と言われた。

ちなみに、チームは7, 8人のチームであり、いわゆるTwo-pizza teamになっている。ただ、そのチームがやるべきことは、これまでやったことがないタスクであり、試行錯誤をしながら進めていく必要があるという状況である。

 

その時に「あ、なるほどな」と思ったのは、

  • この若手の過去の経験の主体性
    • 上の人は、ある程度(その業務の)答えを知っているからこそ、「自由にやっていいよ」と言うことができる
    • 全てを任されていて、かつ、上の人のサポートがあるからこそ、心理的安全性が高い
    • この若手の育成/成長という意味ではよいが、新しい価値を生み出しているわけではない
  • この若手の「チーム」が必要としている主体性
    • 誰も答えをわかっていない
    • 一人で試行錯誤するよりも、各メンバーがそれぞれ主体性を発揮し、チームとして健全にDiscussionsを行うことで、答えを生み出していくべき
    • とはいえ、メンバーは、勇気をもって主体性を発揮する必要がある
    • 逆に言うと、このチームには、まだ心理的安全性がない

ということである。

 

「では、どうすべきか?」と言われると、メンバー同士で1on1を行ったり、飲み会をしたり、スキルの平準化を行ったりして、心理的安全性を高めていくしかないよな~とは思う(当たり前のことしか思いつかなくて恐縮ですが…)

 

いずれにせよ、チームが成長していく過程の中で、各メンバーはいろいろ考えて、思い悩んでいるのだな~と改めて思った。チームのアドバイザーやコーチが、1on1や対話を通して、そういうチームメンバーの悩みを把握し、必要な手立てを打つことが大事なんだなと改めて思った。

 

判断と選択を意識して切り分けるべし

先日、ある本を読んでいると、以下のような記載に出くわした:

  • 判断と選択という2つの考え方を切り分けるべき
  • 判断とは「最良のもの、最適なものを選ぶこと」であり、理由付けや正当化が可能
  • 選択とは「ただ選ぶこと」であり、好きだから好きでもOK
  • 人生で大切なことは「判断する」よりも「選択」した方が良い場面がある

なるほどな~と思った。

自分自身の思い込みとして、「論理的、合理的に選択すべき」というものがあり、その時点で、思考として、判断と選択を切り分けて考えていないなと思った。

一方で、現実的には、判断ではなく、選択をしている場合は結構あるなと思う。どこに旅行に行くかとか、どのスポーツをやるかとか、完全に選択だなと思う。

自分の人生とか、キャリアとか、まさに選択である。

これは新しい「ものの見方」だなと思ったので、ここに忘れないように書いておく。

まずはリーダーとして行動しよう、そして、その後にリーダーとして考えよう

「Act Like a Leader, Think Like a Leader」という本があるらしい。読んだことはないけど、そのSummaryのような文章を読んだ。

そのSummaryによると、そのタイトルの通り、

まずはLeaderとして振舞い、その後にLeaderとして考えよう。

最初にLeaderとしてどう振舞うかを考えるべきではない。

とのことである。

「なるほどな」と思う。リーダーのポジションに就くと、リーダーらしく振舞うようになり、人間としてリーダーとして成長する、というのは、自分でも感じることがあるし、周りの人を見ていてもそうだなと思うことが多い。

人間はなかなか変われない生き物であり、だからこそ、変わるためには、意識的に行動を変えていく必要があるのだなと改めて思った。

また、この本(正確に言うとSummary)によると、

従来は、より高いポジションに就くことで、行動に移すことができた。しかしながら、現代では、ポジションはそのままで、より高いポジションの振る舞い、すなわち、リーダー的な振る舞いを求められるケースが多い。その場合は、自ら意識して、より高いポジションとしての行動を起こし、自らを変えていく必要がある。

とのことである。

この視点は大事だなと思う。

実際、優秀な先輩がいなくなり、少し頼りないと思っていた若手がリーダーとして振る舞うようになると、一気に伸びていくというのは、どこにでもあるのかなと思う。

この「リーダー(優秀な先輩)がいなくなるケース」というのは、「より高いポジションに就くケース」とほぼ同じなので、その流れのまま頑張ればいいと思う

一方、優秀な先輩がずっと居続けるチームにおいては、本来であれば、リーダーとして振る舞うべき若手がリーダーとして振る舞うことができず、結果として、成長できない、あるいは、成長が遅くなる、ということがあるかもな~と思う。

また、自分自身も、ずっと同じ環境にいると、成長が止まるよな、、、というのは改めて感じた。そろそろ環境を変えるべき時かもしれない。

 

コロナが始まって以来、初めての出張

今日、コロナが始まって以来、初めての出張(仙台への日帰り)をした。

正直、わざわざ仙台まで行く必要があるのかと思ってはいたが、行ってみて、仙台にいる人と話すことで、「あ~、やっぱ楽しいな」と思った。

結局のところ、人は、いろいろな人と交流することで楽しく生きられるのかなとちょっと思う。

来年度は、もっと出張しようと思った。

と帰りの新幹線の中で書いてみた。

小学6年生の30秒スピーチを聞いて

先日、子どもの小学校の「卒業を祝う会」なるイベントに参加した。

そのイベントとは、「もうすぐ卒業する小学6年生の一人ひとりが、30秒間、好きなことを話す」というものである。

「好きなこと」とは、具体的には、小学校6年間の思い出やら将来の夢やらである。

その一人ひとりの30秒スピーチを聞いていると、内容や話し方にかなりばらつきがあるな~と思った。大きな声で、わかりやすく話をする人もいれば、小さな声で、何を言いたいかよくわからないことを言う人もいる。練習をしたか否かという違いもあるとは思うが、言語を扱うという能力において、こんなに差があるのかと思った。

最近、仕事をしていると、この「言語を扱う」という能力は非常に重要だなと思う。例えば、Software Engineeringにおいても、Programmingができれば、上手く話せなくてもよい、ということはなく、しっかりと伝えたいことを伝え、相手が伝えたいことを理解することは非常に重要である(当たり前だが)。

という意味で、この30秒スピーチは良い取り組みだと思った。小学6年生というタイミングで、親も子も含めて、「言語を扱う」という能力において、こんなに差があるのかと認識することは重要だなと。

一方で、どうせやるなら、卒業間近にやるのではなく、小学1年生から少しずつ練習をして、小学6年生の「卒業を祝う会」においては誰もが立派なスピーチを話す、というのが目指すべき姿なのでは、と思った。

自分が小学校の校長なら、「そういう取り組みをやろうよ!」と言うな~と思う。

 

「だから僕たちは、組織を変えていける」という本を読んで

先日、「だから僕たちは、組織を変えていける」という本を読んだ。

「あなたにとってのLeadershipとは何ですか?」という質問をしたときに、「Visionを掲げて引っ張る」という回答をする人がとても多い(気がする)。特に、若い人ほど、そう答えてしまう人が多い気がしていて、漫画とか映画とかの影響かな〜と勝手に思っている(漫画や映画は、わかりやすいLeadershipが描かれがちなので…)

で、この本は、そういうわかりやすいLeadershipではなく、「Servant Leadership」とか、「Authentic Leadership」とか、「Shared Leadership」とか、よりModernなLeadershipについて書かれた本である。

正直なところ、いろいろな考え方や概念が詰め込まれていて、素晴らしいと言えば素晴らしいし、いろいろ詰め込まれすぎていて困るな〜と感じてしまう本でもあった。ダイジェストとしては素晴らしいが、ダイジェストだとやはりなかなか腑に落ちないということかなと思う。

とはいえ、「Servant Leadership」、「Authentic Leadership」、「Shared Leadership」という言葉を聞いたことがない人にお薦めする本としては素晴らしいなと思うので、適宜、お薦めしていきたいなと思う。

 

日本人は不安を感じやすい遺伝子を持っているらしい

日本人は不安を感じやすい遺伝子を持っている確率が高いらしい

 

具体的には、セロトニン・トランスポーター遺伝子のS型保有率が約80%であり、このS型を持っていると、安心感をもたらす神経伝達物質であるセロトニンの分泌量が少なくなり、不安を感じやすくなるとのこと

 

そう考えると、日本人が保守的で、貯金する人が多いというのも納得である

 

歴史的には、不安を感じにくい人は地震とかで亡くなりやすく、不安を感じやすい人のみが生き残ってきた、ということなのかもしれない…

 

やはり遺伝子ってすごいな~と思う

 

ちなみに、自分のセロトニンの分泌量が可視化されると、「あ、今、セロトニンが足りていないから不安に感じているんだ」とか、「日光を浴びたからセロトニンが増えてきた」とか思えるようになって、面白そうだな~とちょっと思った