Fool on a hill

読んだ本やら、趣味の話やらを徒然なるままに書いていきます。

小学6年生の30秒スピーチを聞いて

先日、子どもの小学校の「卒業を祝う会」なるイベントに参加した。

そのイベントとは、「もうすぐ卒業する小学6年生の一人ひとりが、30秒間、好きなことを話す」というものである。

「好きなこと」とは、具体的には、小学校6年間の思い出やら将来の夢やらである。

その一人ひとりの30秒スピーチを聞いていると、内容や話し方にかなりばらつきがあるな~と思った。大きな声で、わかりやすく話をする人もいれば、小さな声で、何を言いたいかよくわからないことを言う人もいる。練習をしたか否かという違いもあるとは思うが、言語を扱うという能力において、こんなに差があるのかと思った。

最近、仕事をしていると、この「言語を扱う」という能力は非常に重要だなと思う。例えば、Software Engineeringにおいても、Programmingができれば、上手く話せなくてもよい、ということはなく、しっかりと伝えたいことを伝え、相手が伝えたいことを理解することは非常に重要である(当たり前だが)。

という意味で、この30秒スピーチは良い取り組みだと思った。小学6年生というタイミングで、親も子も含めて、「言語を扱う」という能力において、こんなに差があるのかと認識することは重要だなと。

一方で、どうせやるなら、卒業間近にやるのではなく、小学1年生から少しずつ練習をして、小学6年生の「卒業を祝う会」においては誰もが立派なスピーチを話す、というのが目指すべき姿なのでは、と思った。

自分が小学校の校長なら、「そういう取り組みをやろうよ!」と言うな~と思う。