Fool on a hill

読んだ本やら、趣味の話やらを徒然なるままに書いていきます。

2021-01-01から1年間の記事一覧

リーダーはビジョンを語るべき?

モダンなリーダー像とは? 先日、ある人のリーダーシップに関する講演を聞いた。そこで、「リーダーとビジョン」について、わかりやすく話されていたので、ここで自分なりに整理したいと思う。 その方の話とは、簡潔にまとめると以下となる: 今の事業に必要…

「あなたのやりたいことは何ですか?」

本日は、 あなたのやりたいことは何ですか? という問いかけについて書いてみたい。 日本の社会では、「私は○○をやりたいです」と明確に言う人はあまり多くない印象を受ける。 本当にやりたいことがないのか、やりたいことがあっても言語化できていないのか…

成人発達理論について

先日、「成人発達理論」についての講演を聞く機会があった。 恥ずかしながら「成人発達理論」なるものが存在することすら知らず、「へ~、こういう考え方があるのか」と思った。 と同時に、これまでいろいろなLeadershipの話とかを聞いてきたが、この「成人…

振り返りの重要性

今日は「振り返りの重要性」というテーマを取り上げたい。 最近、うちのチームでは「振り返り」が流行っている。チーム単位、プロジェクト単位で、いわゆるKPT分析をしている。 素晴らしいなと思う。 この振り返りは 挑戦する 挑戦して失敗し、そこから学ぶ …

「世界のエリートはなぜ『美意識』を鍛えるのか?」を読んで

山口周さんの「世界のエリートはなぜ『美意識』を鍛えるのか?」を読んだ。 要点は、 経営においては、アートとサイエンスのバランスが必要 機能の差別化から情緒の差別化へと競争の局面がシフトしている 論理的・理性的なスキルに加えて、直観的・感性的ス…

DevOps (というか、ただの自動化) は難しいなと思った話

先日、チームメンバーと話をしていて、 DevOps (というか、ただの自動化) は難しいな と思った話を備忘録的に書いておく。 背景 2か月ほど前に、私のチームの精神的/技術的支柱だった方が、 Japanese Traditional Companyでは、SRE/ DevOpsが難しい。 その…

「対話/雑談の重要性」について

先日、長年、一緒に仕事をしてきた方(以下、Aさん)と「対話/雑談の重要性」について話をした。自分の頭の整理も兼ねて、以下にまとめる: Aさんと話した内容 Aさんとは、2014年頃から上長(私)- 部下(Aさん)という関係であった。 で、2014年〜2016年は…

リーダーの少しの働きかけでチームのパフォーマンスは大きく変わるのではと感じた話

はじめに 表題の リーダーの少しの働きかけでチームのパフォーマンスは大きく変わるのでは と感じた話を、備忘の意味も込めて書きたい。 背景 私のチームは、社員: 約25名、協力社員: 約25名の、合わせて50名のメンバーで成り立っている。 協力社員の方に関…

アート思考について

今日は、最近、ちらほら耳にする「アート思考」について書いてみたいと思う。 アート思考とは、 「自分だけのものの見方」で世界を見つめ、 「自分なりの答え」を生み出し、 それによって「新たな問い」を生み出す ということらしい。 これだけだと、「なん…

アウトプット読書のすすめ

この記事のテーマ 今日は、最近、始めてみた「アウトプット読書」なるものについて整理したい。 普通の「読書」の問題 基本的に本を読むのは好きである。昔からよく小説を読んでいた。 2011年ぐらいから、いわゆるビジネス書なるものもよく読むようになった…

"A technique for producing ideas"を読んだ

先日、James Webb Young の"A technique for producing ideas"を読んだ とても薄い本で、英語でも半日で読める 金額も米国AmazonのKindleで$1.89 安い ここでは読んで思ったことを書いてみたいと思う。 この本によると、アイデアとは以下のStepsで出すもので…

「教えないスキル ビジャレアルに学ぶ7つの人材育成術」を読んで

今日は、雨でどこにも行けなかったので、佐伯夕利子さんの「教えないスキル ビジャレアルに学ぶ7つの人材育成術」という本を読んでみた。 サッカーチームにおいても、教育現場においても、職場においても大事なことが書かれているなと思う。 その中でも、特…

「The Lean Startup」を読んだ感想

「The Lean Startup」を読んだ。 (厳密に言うと半年ほど前に読んだ。) もはや古典に近いレベルで引用されていて、その考え方はもはや常識であるため、改めてここで書く必要はないかな、と思いつつ、心に残った部分を備忘録的に記載したいと思う。 Scientif…

ありたい姿を描く

先日、ある著名な方の講演を聞いた。 この記事では、その講演を聞いていて「なるほどな」と思った点をつらつらと書いていきたいと思う。 資本主義による問題解決の限界 下の図のように、問題を「問題の難易度」と「問題の普遍性」という二軸で整理すると、 A…

(エンジニアの)チームづくりについて

先日、及川卓也さんの「ソフトウェア・ファースト」を読んだ。 厳密にいうと、1年ほど前に読んだことがあるので、2回目である。 何故、読んだかというと、社内のとある打ち合わせで、 及川さんの「ソフトウェア・ファースト」という本に書いてある「ソフトウ…

「The 7 habits of highly effective people」を読んで 〜 Part 3 〜

前回、前々回に引き続き、「The 7 habits of highly effective people」を読んだ感想を書く。 今回は、Part 3のPublic Victoryについて。 人生とは、Team Sportであり、Habits 1, 2, and 3でしっかりとした個人の基礎を築いた上で、EffectiveなInterdependen…

「The 7 habits of highly effective people」を読んで 〜 Part 2 〜

前回に引き続き、「The 7 habits of highly effective people」を読んだ感想を書く。 今回は、Part 2の「Private Victory」に関して感想を書く。 Private Victoryとは、シンプルに「個人としてどう生きるか?」であり、以下の3つのHabitsに対応する: Habit 1…

「The 7 habits of highly effective people」を読んで 〜 Part 1 〜

はじめに Stephen Coveyの「The 7 habits of highly effective people」を読んだ。 何度か、本屋で日本語に翻訳された本を目にしたことがあったが、こういう「人生とはこう生きなさい」みたいな本は嫌だなと思い、手にしたことはなかった。 とは言え、冷静に…

Adam Grantの「Think Again」を読んで

本の概要 Adam Grantの「Think Again」を読んだ。この本のポイントは、一言で言うと、 「Rethinkすること」が大事である となる。 もう少しだけ具体的に書くと、 人はRethinkするのが苦手である 何故なら、自分が信じているものを再考することは、自分のIden…

「Interviewする」ことの重要性

本記事では、「Interviewする」ということに対して、自分なりの考えをまとめたい。 結論から書くと、 何らかの決断を下す上で情報を取得する必要がある その情報の取得は、「Interviewする」、「Dataから定量的に評価する」の2つしかない と言えるぐらい「In…

Mid-career Business Schoolで学んだ「メンタル的な考え方」

以前の記事(↓)で、Mid-career Business Schoolでは、「メンタル的な考え方」を学び、非常にためになった、という話を書いた。 chestnuthill.hatenadiary.com 本記事に関しては、この「メンタル的な考え方」をもう少しだけ噛み砕いて説明したい。 「スマー…

打ち合わせ前のチェックイン

半年ほど前からチームのミーティングで、「チェックイン」という営みを行っている。 具体的には、 ミーティングの最初に1人30秒ほど最近の出来事(プライベートでも何でも)を話す というだけである。 だいたい打ち合わせの最初の5〜10分を、このチェックイ…

Netflixの「No Rules Rules」を読んでの感想

本の概要 Netflixの「No Rules Rules」を読んだ。この本を一言で言うと、 NetflixのManagementの考え方(かなり独特)をまとめた本 となる。 もう少しだけ具体的に書くと、 めちゃめちゃ優秀な人を採用する。そこそこ優秀な人は解雇する そのめちゃめちゃ優…

「ヤフーの1on1」、「1on1ミーティング」を読んでの感想

本を読もうと思ったきっかけ 先日、チーム内で「1on1をやろう」という話になったので、 ヤフーの1on1―――部下を成長させるコミュニケーションの技法 1 on 1ミーティング 「対話の質」が組織の強さを決める の2冊を読んだ。 その部署は、100人強のエンジニ…

Mid-career Business Schoolは意味があるのか?

※ 40代の前半に1年ほどボストンにあるMid-careerのBusiness Schoolで勉強していました。 帰国後に「どうでしたか?」と訊かれることがたまにあるので、自分なりの「どうでしたか?」をメモ書き程度に残すと、以下となる: この年齢(30歳後半から40歳前半)で…

Mindset, Carol S. Dweckを読んだ感想

※ 実際に読んだのは、1年前です(2020年5月ぐらい) あるLeadershipの授業で「Growth Mindset vs. Fixed Mindset」という考え方を聞き、非常に感銘を受けたので、その原本とも言える本を読んだ。 Fixed Mindsetとは、「自分の能力は決まっており、努力しても…