「世界のエリートはなぜ『美意識』を鍛えるのか?」を読んで
山口周さんの「世界のエリートはなぜ『美意識』を鍛えるのか?」を読んだ。
要点は、
- 経営においては、アートとサイエンスのバランスが必要
- 機能の差別化から情緒の差別化へと競争の局面がシフトしている
- 論理的・理性的なスキルに加えて、直観的・感性的スキルが必要
- 理由は、以下の3つ:
- 論理的・理性的な情報処理のスキルに限界がある
- 論理的・理性的に考えると、同じ正解に行き着く(差別化されない)
- 世の中の変化が激しく、論理的・理性的な解を得られず、意思決定が膠着する
- 世の中が豊かになり、自己実現的消費へと向かいつつある
- システムの変化にルールの制定が追い付かず、自らの美意識に基づいた意思決定が求められる
- 論理的・理性的な情報処理のスキルに限界がある
- 例えば、経営には、以下のような美意識が要求される:
- 従業員や取引先の心を掴み、ワクワクさせるような「ビジョンの美意識」
- 道徳や倫理に基づき、自分たちの行動を律するような「行動規範の美意識」
- 自社の強みや弱みに整合する、合理的で効果的な「経営戦略の美意識」
- 顧客を魅了するコミュニケーションやプロダクト等の「表現の美意識」
- すなわち、リーダーの美意識が非常に重要となる
という感じである。
なるほどな~と思う。
多分、正しいことが書かれているのだろうと思う。
もやもやするのは、「とは言え、自らの美意識をどう鍛えるのかがよくわからない」ということだと思う。
尚、本の最後の方には、
- 徹底的に美術作品を見て、感じて、言葉にする
- 哲学に楽しむ
- 文学を読む
- 詩を読む
と書かれている。
これもそうだろうなと思う。
とりあえず、最近、クラシック音楽を聴いている。そういや、子どもの頃はクラシック音楽が好きだったなと思い、楽しく聴いている。
自分の仕事部屋にも絵画を飾ってみた。
こんなんでいいの?と思いつつ、美意識を鍛えることを意識して生きていこうと思う。