振り返りの重要性
今日は「振り返りの重要性」というテーマを取り上げたい。
最近、うちのチームでは「振り返り」が流行っている。チーム単位、プロジェクト単位で、いわゆるKPT分析をしている。
素晴らしいなと思う。
この振り返りは
- 挑戦する
- 挑戦して失敗し、そこから学ぶ
- 挑戦して失敗し、そこから学ぶことで成長する
とセットだと思うが、大事だなと思うことを4つほど書きたい。
#1: 失敗と認識するようにする
自分のまわりで一番ありがちな問題は「失敗と認識しない」ということだと思う。
失敗と認識しない理由は、多分、以下の2つかなと思う:
- 仮説も、検証すべき内容も曖昧なまま、ちょっとやってみただけので、何が成功で、何が失敗かがわからない
- そもそも振り返らないので、成功したかも、失敗したかもわからない
「2.」は振り返りの場を設定することで、ある程度は、解決可能だが、「1.」は、意識しないで逃げてしまう人がいるので、注意が必要である。
#2: 安心して失敗を共有できる環境を作る
これは「言うは易く、行うは難し」なのだろうなと思う。
Tipsとしては、いろいろな本やWebsiteによると、
- そのチームの偉い人が率先して失敗を共有すると、チーム内の誰もが「失敗してもいいのだ」と思って共有するようになる
- 失敗を共有したときに「ありがとう」と伝える(決して怒らない)
とのことである。要するに、そういう環境を作ることがリーダーの仕事なのだろうと思う。
#3: 明文化して残す
当たり前な気がするが、やはり大事だなと。明文化して残すことで「なぜ」が明確になり、「どうやって」を考えるための情報を洗い出しやすくなる。また、文章に残すことで考えが整理されることもある。
#4: (組織が大きくなればなるほど)強制的に振り返る場を作る
感覚として、組織が大きくなるにつれ、この「振り返る」、「失敗を共有する」という意識が薄れていく気がする。
きっと組織が大きくなればなるほど、失敗を共有することが恥ずかしいと思うから。
だからこそ、組織が大きくなればなるほど、「以下に失敗を共有させるか。そういう仕組みを作るか」が大事かなと思う。
例えば、3ヶ月に1回は、各チームに強制的に失敗を共有させる場を設けるなどをルール化するなどがいいのかなと思う。
また、幹部への報告に関しても、成功をアピールするためだけの場になっているとすると、良くないなと思う。むしろ、失敗とその学びを共有する場であるべきだと思うし、それは、幹部自身がそうなるように仕向けないといけないと思う。