育成しようとする際の匙加減(教えすぎず、ほったらかさず)
本日のテーマは、ずばり「育成するときのスタンス」
どこにでも存在する「後輩を指導する際に、どうするか?」という問題について、整理してみたい。
※ 今日、たまたまチームの中堅ぐらいの人から、「教えないと、全然仕事を覚えてくれないし、教えすぎても、駄目だし、悩ましい。」と言われたので、ちょっと整理してみようと思った。
で、結論から言うと、相手のスキルや状態にも依存するが、
- 1週間に1回、15分の1on1をして、「どんな感じ?」と訊く
- 相談されたら、「どう思う?」と訊く
というのが一番いいと思う。
このやり方のいいところの1つ目は、まずシンプルに、相手がどういう状況で、困っている場合に、何に困っているかがわかる、というところだと思う。
とりあえず、困っていることがわかった上で、もう少し放置するなり、ちょっと手を差し伸べるなりを判断するというのが、お互い良いと思う。精神衛生的にも。
2つ目のいいところ、というか、ポイントは、「人が成長する」とはそういうものだから、ということだと思う。
育成しようと思う人の状態として、以下の3パターンがあると思う:
- パターン①
- 自分で何をすべきかが明確にわかっていて、言語化できている。よって、アクションもできる。
- パターン②
- 自分の頭の中に「もやっ」すべきことはあるが、明確になっていない。言語化ができていない。よって、アクションできない。
- パターン③
- 自分の頭の中に何もない。
で、パターン①は、何もしなくても伸びていく、成長していくので、何でもいいかなと。もちろん、そうであっても、1on1をすることはいいことだと思うが。ちなみに、このパターンの人はあまりいない。
また、パターン③は、何をしても駄目なので、考えなくていいかなと。尚、このパターン③の人も、多分、あまりいないと思う。
残るパターン②だが、「もやっ」とした何かがあるはずなのだから、1on1を通して、それを言語化するお手伝いをしておけばいいよね、という考え方である。ちなみに、ほとんどの人が、大なり小なり、このパターン②に属すると思う。
例のYahooの1on1や1つ前の記事の成人発達理論も、結局、上記のことを言っているのだな~と、この記事を書いていて、改めて思った。