上司が部下のやりたいことに対して「なんか違うな」と思ったときにどうするべきか?
先日、あるプロジェクトのちょっと進め方に関して、上司から、
- プロジェクト自体は大賛成だけど、その進め方は違うんじゃない
と言われた。
社内のルール上、その上司の承認がないと、その進め方は実施できないため、結局、その進め方は断念することになった。
※ もう少し説得する時間があれば、何とかなったとは思うが、その進め方をする場合、その日の午前中までに手続きを済ませないと、1ヶ月遅れる、という状況だったため、結局、断念することにした。
正直、ささいなことなので、その進め方を断念すること自体は問題ないのだが、やはり自分の中に「もやもや」したものは残った。というわけで、今日は「上司が部下のやりたいことを止める」という行為について、整理してみたい。
#1: 止めるべきか/止めないべきか
基本、止めるべきではないと思う。
部下のやりたいことを止めるというのは、基本的にMicromanagementであり、部下のモチベーションは確実に下がるので、控えるべきだと思う。
#2: とは言え、どうしても止めるべきときはどういう場合か?
とは言え、どうしても止めるべきときもあると思う。
例えば、セキュリティインシデントが発生しそうな場合や明らかなルール違反の場合などは、止める必要がある。
この場合、止める理由を明確に説明できるので、部下のモチベーションの低下は、ある程度は防ぐことができると思う。
と言いつつ、ルールそのものがいまいちな場合は、部下のモチベーションの低下は避けられないかもしれないが…
#3: では、どうすべきか?
「なんか違うな」と思ったら、以下のようにするのがいいのでは?と思う:
- 止めることはしない
- 代わりに、「できるだけ早めに振り返りをして、その結果を共有して」とお願いする
- 上司と部下の間で、事前に、振り返るポイント(定量的なメトリック)が合意されていると、より良いと思う
このやり方だと、部下はやりたいようにできるし、上司は「ちょっと違うな」というポイントについて、事実/結果に基づいて議論できるので、より建設的な議論ができるのでは?と思う。
尚、相手に「私はちょっと違うと思う」と伝えるかどうかはケースバイケースかなと思う。そう伝えた場合に、やりたいことを取り下げてしまう部下の場合には、それは言わない方がいいと思う。
今回、自分が止められて、それなりに「もやもや」したので、次回、自分が止めそうになった時には、改めて気をつけたいなと思う。