Fool on a hill

読んだ本やら、趣味の話やらを徒然なるままに書いていきます。

「なぜ部下とうまくいかないのか」を読んで

少し前に

chestnuthill.hatenadiary.com

という記事を書いた。

 

その時は、成人発達理論に関するセミナーのYouTube動画を見ただけだったので、「いわゆるリーダーシップに関する考え方かな」ぐらいの理解だった。

 

今回、ちゃんと成人発達理論の書籍「なぜ部下とうまくいかないのか(著者: 加藤洋平)」を読んだので、その感想を書いてみたい。

 

と言いつつ、成人発達理論そのものに関する感想は、前回の記事にすでに記載されている気がするので、一番心に残った以下の点だけを記載したい:

現代社会においては、上位の発達段階に移行する必要がある

この部分に関する、この本の主張をまとめると、以下となる:

  • 複雑性が高く、何が正解かわからない現代社会において、新しい何か(イノベーション)を生み出すためには、
    1. 発達段階3から発達段階4に移行する必要がある
      • 指示待ちの人間では駄目
      • 自分の意見を主張し、主体的に行動する人にならなければならない
    2. また、発達段階4から発達段階5に移行する必要がある
      • 1つの得意な分野で自分の意見を言うことができて、主体的に行動しても、新しいことを生み出すことができない
      • 発達段階4から発達段階5に移行することで、分野を横断するアイデアが生まれ、それがイノベーションになる
      • すなわち、異質なものに触れて、自分の価値体系を壊し、新しい価値体系を創り直す。それを行い続ける必要がある

※ ちなみに、「2.」は本には陽には書かれていなかった気がするが、個人的にはそういうことかなと思ったので、記載している。

 

なるほどな~と思う。

 

10年ぐらい前から、イノベーションイノベーションという言葉はよく聞くし、「どうしたらイノベーションを起こすことができるのか?」という話もよく目にするが、「イノベーションを起こす人材をどう育成するのか?」という話はあまり聞いたことがなかったなと思う。

 

という意味で、この「成人発達理論」はよくできているな~と改めて思った。

 

また、周りの人を、この人は、今、どの発達段階だろう?という視点で見るのは、なかなか面白いなと思う。