1ヶ月に1回、チームの方針を語ろう
本日は「チームの方針/文化をいかに浸透させるか」について整理したい。
よくある「やり方」は、
- 1年に1回、年度初めなどにキックオフの場を設け、そこでその組織の長が話をする
という形だと思う。
ただ、正直、自分が若いころは、真面目に聞いていない時も結構あったな~と思うし、聞いていても、しばらくすると忘れてしまう、という感じだったなと思う。
で、半年ほど前、ある人から、
- 人間は1ケ月半で忘れる生き物
- だからこそ、チームの方針やコンセプトは、1ケ月に1回、みんなで話すようにしている
という話を聞いた。
その方はすさまじい変革を成し遂げた方で、どの話もすごく重みがあるのだが、この時も「なるほど~」と思い、その次の月からやってみた。
いわゆる、TTP(徹底的にパクる)である。
やったことは、だいたいこんな感じである:
- 毎月第1水曜日の夕方から、15分~30分ほど話をする
- チーム内の全員を招集する
- 「メンバーの成長を大事にする」、「メンバーが主体的に発言し、行動する」、「BizDevOpsを目指す」など、ベースとなるドキュメントがあって、それに関連するトピックを取り上げて議論する形とする
- トピックの例: Growth Mindset、チームに秘密は必要か否か?、成人発達理論、1on1の意味とは?
- 「あなたはどう思うか?」という質問形式にした上で、ランダムに当てて、誰かに自分の意見を述べてもらう
で、やっている感触としては、「素晴らしいな」の一言に尽きる。
「どうだった?」と直接訊くこともないし、アンケートを取るわけでもないので、あくまでもふわっとした手応えでしかないのだが、チームのみんなが聴いてくれている、考えてくれているという感覚がある。
例えば、いつもの打ち合わせや1on1で、「この間の○○という話のように、…」と言った感じで、自然と引用されることが、それなりの頻度であるって感じである。
自分が若いころを思い出すと、そういう話をみんなで議論する場がなかったので、何となく自分の頭の中で考えるぐらいに留まっていたのかなと思う。
頭の中で考えることも大事だが、やはりそれだけでは、なかなか行動に移せないというのが人間かなと思う。
という意味で、やはり発言する/文章にするという行為により、頭を整理するということが大事であり、その意味でも、敢えて月に1回、そういう場を設ける、というのは大事だな~と思う。
チームのリーダーをやっている方にはお薦めである