コミュニティマーケティング
先日、「ビジネスも人生もグロースさせる コミュニティマーケティング」という本を読んだ。AWSのコミュニティを立ち上げた小島さんの本である。
本のポイントを要約すると、
- マーケティングにおいて、従来のマスマーケティングは、「認知」のところにフォーカスしている。「自分ごと化」のところは、クリエイティブに依存しており、かなりいい加減
- 一方、コミュニティマーケティングは、そのプロダクト/サービスのファンが、熱量を持って、そのプロダクト/サービスのファンになるであろう人に、適切なタイミングで適切な情報量を伝えることで、「自分ごと化する」、及び、「使い続ける」という部分にフォーカスするマーケティング手法である
- コミュニティに参加する人にとっては、単に楽しいという部分もあるが、結果的に、成長する/自分の価値を認識する/自分を見つけてもらうという大きな価値がある
- だからこそ、ワークする
- コミュニティマーケティングを進める上でのTips
という感じである。
何となく「コミュニティが大事だよね~」、「勉強会に参加すべきだよね~」、「コミュニティの幹事をやるといいよ~」というのは知っていたが、この本を読んで、そのポイントを整理して理解できたと感じた。
また、普通のコミュニティとマーケティングのためのコミュニティはちょっと違うのかもなとも思った。どっちがいい/悪いではなく、コミュニティ自体は、自然発生的に立ち上がるという性質を持つため、何かの意図があって、コミュニティを立ち上げようと思うであれば、明確に意思を持って取り組むべきだと思った。
という意味で、過去に社内でコミュニティを立ち上げたことがあり、この本を読みながら、その振り返りを行うことができた。
具体的には、
- 明確な意志を持ってコミュニティの立ち上げと運営をしておくと、また違った形になったかもしれない
- 特に、人事異動により、コミュニティのキーマンがどんどん抜かれていったのは痛かったな~
と思った。次、もう一度、コミュニティを立ち上げる際には、その辺の反省点を踏まえて、もっと上手くやりたいなと思う。
いずれにせよ、マーケティングに使うか否かは置いておいて、コミュニティという概念は大事だなと改めて思った。特に、「コミュニティを立ち上げる」という行為は、なかなか勇気がいるが、一方で、自分の成長や世界の拡がりという意味で大きそうだ、というのを改めて感じた。そういう力学的なものをもう少し意識していきたいなと思う。