Fool on a hill

読んだ本やら、趣味の話やらを徒然なるままに書いていきます。

「Black Box Thinking」を読んで

「Black Box Thinking」という本を読んだ。日本語訳だと「失敗の科学」というタイトルらしい。

ちょっと前に村木厚子さんの本を読んだのだが、その本の中で「良い本」と紹介されていたので、読んでみた。

また、ちょうど「次、何を読もうかな~」と考えていた時に、チーム内で大きな失敗をしてしまった事件があり、それをしっかり考える上でも読んでみようと思った。

 

本のポイントを端的に言うと、

  • 複雑なシステムにおいては、その複雑さ故に失敗やミスは起きる
  • その失敗やミスに対して真摯に向き合い、その原因を究明して改善していき、成長していくべき
  • 失敗やミスがあるからこそ、新しい学びがある
  • 一方で、失敗やミスは悪だとみなして、失敗やミスを認めなかったり、非難したりすると、全く学びは得られず、前進も止まる

という内容である。

当たり前と言えば、当たり前の内容だし、いわゆるGrowth Mindsetと同じ考え方であるため、「そうだよな~」という部分もあるが、より「失敗」についてFocusしている点で、読んでよかったなと思える本だった。

あとは、心理学の観点で、「人は、失敗やミスから目を逸らす」、「人は無意識の内に失敗を失敗と認識しないようにしている」というのは怖いなと思った。自分の中でも心当たりはあって、それを完全に悪だとは言わないが、成長し続けるためには、そうならないように気を付けないとなと思った。