Fool on a hill

読んだ本やら、趣味の話やらを徒然なるままに書いていきます。

「聞く」ということについて

本日は「聞く」ということについて、改めて整理したい。

 

何かの本に

「話し方」、「書き方」、「読み方」を教えてくれる授業やレクチャーはあるが、誰も「聞き方」を教えてくれない

という記載があったが、「確かに」と思う。

 

実際、「聞く」のは難しい。

 

たいていの人が「自分が言いたいことを言うために聞く」、「どのように返そうかと考えながら聞く」という場合が多く、「ただ聞く(相手の話を受け入れる)」ということはできていないのだろうと思う。

ある授業で「Listen with Curiosity, Compassion and Courage !!!」という言葉を聞いたことがあるが、まさにこれを実践することが真の「聞く」ということだと思う。

 

ちなみに、「何故、人は聞くことが苦手なのか?」については、ある本に、

「聞く」ことは、「相手の影響を受ける、コントロールされる(かもしれない)」ということでも、その意味で人は苦手意識がある。

自分を守ることに聞かないようにする習性がある。

自分の中に揺るぎない何かがないと、真に聞くことができない。

と書いてあった。なるほどな~と思う。このメカニズムがあると知っておくだけでも、「Listen with Curiosity, Compassion and Courage !!!」に向けて一歩を踏み出せるのでは?と思う。

 

ちなみに、「ある人を説得しようと思うときにどうするか?」というお題に対して、多くの人が「論理的、合理的に説明して説得しよう」と考えるが、上記の人間の心理を考慮すると、たいていの場合は上手く行かない。

むしろ「まずは真心を持って相手の話を聞く」という形の方が上手くいくらしい。

正直、後者で上手くいった経験があまりないが(← そもそもできていなから、という気もするが)、前者で上手くいかなかった経験は何度もある。今なら、後者のアプローチを試してみたいなと思う。

 

「聞く」のレベルを上げることができると、リーダーシップとか、いろいろ人とのコミュニケーションとか、ほぼ全ての人と人との関りにおいて、1つ上の段階に進めるのかな~と思う。